お知らせ
2025年10月24日
秋の風景
広島で家や会社の前にロープに白い紙が垂れ下がっているのを見かけた事がありますか?

広島だけなのかもしれませんが、秋のお祭りが始まる時に、縄に御幣(ごへい)を巻き付けて家の軒先や会社の前にお祀りするのですが、この風景をみると秋を感じます。が、他県の方は「?」でしょうね。会社前で準備している時に「何をしてるの?」と声をかけられる事もあります。
また、近隣の住民の方の軒先で準備している時に、お手伝いを毎年しており高齢化が進む中、重宝されております。これらの習わしも先輩から受け継いで行っており、広島に根付いた企業として、近隣の住民との良いコミュニケーションの一環、そして地域貢献となっております。また、お祭り当日には、神輿を担いだ子供たちの休憩所として弊社の構内を開放しております。
ちなみにこの御幣は神様が宿る場所(依り代)としても用いられ、神社の注連縄(しめなわ)や鳥居、家の神棚に垂らしてあるものと同じ意味で、縄で囲った範囲を清める働きがあるとされており、祭りの際に、御幣が立てられた場所に神様が降りてくると考えられているそうです。また、秋祭りは、五穀豊穣を神様に感謝する祭りで、御幣が祭りで使われるのは、神様への感謝と、豊かな実りをもたらす神様の力を示すそうなので、広島の秋祭りにおける御幣は、単なる飾りではなく、神様への感謝と清浄を願う人々の気持ちが込められた神具となるそうです。